検査法
整形外科領域におけるリンパ造影
秋貞 雅祥
1,4
,
林 三進
2
,
東 博彦
3
Masayoshi AKISADA
1,4
1三井記念病院放射線科
2東京大学医学部放射線科学教室
3東京大学医学部整形外科学教室
4東大
pp.947-954
発行日 1970年12月25日
Published Date 1970/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904487
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はじめに
リンパ管またはリンパ節を出そうとする方法として,古くから色素を周辺組織に注射することにより染色しようとする試みがなされていた.生体においてX線学的に造影しようとする試みは1928年Memenow研究室が蛙のリンパ管を臭化ナトリウムおよび炭酸ビスマス液を用いてみずかきの皮下に注射して造影したのを初めとする.
彼らの業績は後年1934年1)発表されているが,生体のリンパ造影(lymphography 以下L. G.と略す)はKinmonth2)(英国の外科医)により初めて行なわれた.Kinmonthは予め青染したリンパ管を切開しリンパ管に直接金属針を刺入した.
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