臨床経験
第3腰椎椎体血管腫の全剔治験例
木住野 喜義
1
,
平林 洌
1
,
宮本 建
1
,
栗山 栄
1
Kiyoshi KISHINO
1
1国家公務員共済組合連合会立川病院整形外科
pp.1020-1025
発行日 1967年10月25日
Published Date 1967/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904305
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各種の脊椎疾患に対してできるかぎりその機能を温存し,あるいは再建を企てるところに一名機能外科といわれる整形外科の面目躍如たるものがある.この意味で椎体完全置換の達成のもつ意義はきわめて大きい.
一方,椎体血管腫は出血性と脊髄愛護の面より,直接侵襲が不可能と考えられ,従来,椎弓切除による除圧と放射線照射による姑息的療法がとられてきた.しかし,これのみでは将来,病的骨折による脊髄圧迫麻痺を防止する手段とはならない.いきおい根治的治療が必要とされる.
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