Japanese
English
論述
両側進行期末期亜脱性股関節症に対する片側人工関節の意義―非手術側に与える影響
Significance of Unilateral Total Hip Arthroplasty for Patients with Bilateral Advanced Osteoarthritis in Dysplastic Hips: Effect on the Nonoperated Hips
後藤 英司
1
,
高桑 昌幸
1
,
安藤 御史
2
Eiji Gotoh
1
1豊岡中央病院整形外科
2はげあん診療所
1Department of Orthopaedic Surgery, Toyooka Central Hospital
キーワード:
THA
,
人工股関節全置換術
,
dysplastic hip
,
亜脱性股関節
,
bilateral OA
,
両側性関節症
Keyword:
THA
,
人工股関節全置換術
,
dysplastic hip
,
亜脱性股関節
,
bilateral OA
,
両側性関節症
pp.1337-1341
発行日 2002年11月25日
Published Date 2002/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903680
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:亜脱性の両側性進行期末期股関節症例30例において片側にCharnley式人工関節全置換術を行った後,非手術側の経過観察を13年から21年(平均16年)行った.非手術側の疼痛が30点以上でX線所見が改善した症例は術後5年で30例中11例(36.7%),10年で28例中7例(25.0%),15年で28例中4例(14.3%)であった.術後5年時において症例を改善例と非改善例とに分け,X線計測値を比較すると,改善例においてroof osteophyteの長さが有意に長かった.したがって両側股関節症例において片側人工関節後に非手術側の臨床症状が長期間改善することが期待でき,特にX線上5mm以上のroof osteophyteを認める場合には手術を待機することも有用であると考える.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.