Japanese
English
臨床経験
膀胱直腸障害を呈した腰椎椎間板ヘルニア症例の検討
Study on Lumbar Disc Herniation with Bladder and Rectal Disturbance
菅原 修
1
,
末松 典明
1
Osamu Sugawara
1
1北見赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kitami Red Cross Hospital
キーワード:
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
膀胱直腸障害
,
bladder and rectal disturbance
Keyword:
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
膀胱直腸障害
,
bladder and rectal disturbance
pp.987-990
発行日 1995年8月25日
Published Date 1995/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901705
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抄録;膀胱直腸障害を呈する腰椎椎間板ヘルニア症例の治療成績を,障害発生から手術までの期間と関連づけて検討した.1987年4月~1994年11月までの間に腰椎椎間板ヘルニアと診断し,手術を施行した87症例のうち,膀胱直腸障害をきたした6例(6.9%)を対象とした.膀胱直腸障害発症から手術までの期間が1週以内(平均4.6日)の3例をA群とし,1週以上(平均2.5カ月)の3例をB群として,2群間の治療成績を比較検討した.JOA scoreの自覚症状・他覚所見および日常生活動作については改善率に有意差は認められなかったが,膀胱直腸障害の指標として用いた和田ら(1983)の評価基準の改善率は1週までに手術を施行したA群で有意に良好であった.しかし,成績良好例においても全例何らかの膀胱直腸機能障害が残存しており,完全回復のためにはより早期の手術が必要である.
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