Japanese
English
臨床経験
原発性副甲状腺機能亢進症の1例―骨塩量の推移を中心に
Assessment of Bone Mineral Content in Hyperparathyroidism: A Case Report
中瀬古 健
1
,
岡田 元
1
,
須藤 啓広
1
,
荻原 義郎
1
Ken Nakaseko
1
1三重大学整形外科教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Mie University School of Medicine
キーワード:
副甲状腺機能亢進症
,
hyperparathyroidism
,
骨塩量
,
bone mineralcontent
,
副甲状腺摘出術
,
parathyroidectomy
Keyword:
副甲状腺機能亢進症
,
hyperparathyroidism
,
骨塩量
,
bone mineralcontent
,
副甲状腺摘出術
,
parathyroidectomy
pp.919-921
発行日 1994年8月25日
Published Date 1994/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901429
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抄録:原発性副甲状腺機能亢進症にて,副甲状腺摘出術施行後,骨塩量の増加を認めた症例を経験した.DIP法による骨塩量の推移をみてみると術前のΣGS/Dは1.89と同年令平均値の約62%,MCIは0.277と同年令平均値の約67%に低下していたが,術後6ヵ月では各々1.92,0.280,術後1年では各々2.00,0.307と増加していた.術後2年ではΣGS/Dは2.15と順調に増加していたが,MCIは0.267と低下していた.一般に骨塩量の増加は術後3カ月で最も大きく,術後6,12カ月での増加は著明でないとされているが,本症例では従来の報告とは異なり,術後も継続して骨塩量の増加が認められていた.その原因については補助療法の相違,対象年齢の相違等が考えられた.また,術後2年目のMCI値が低下していた所見は皮質骨より海綿骨の方が増加が著しいとする説と一致していた.
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