Japanese
English
論述
内側膝蓋大腿靱帯の機能解剖
Functional Anatomy of the Medial Patellofemoral Ligament
野村 栄貴
1
,
冨士川 恭輔
2
,
竹田 毅
2
,
松本 秀男
2
Eiki Nomura
1
1警友総合病院整形外科
2慶応義塾大学医学部整形外科教室
1Orthopaedic Surgery, Keiyu General Hospital
キーワード:
膝
,
knee
,
内側膝蓋支帯
,
medial patellar retinaculum
,
機能解剖
,
functional anatomy
Keyword:
膝
,
knee
,
内側膝蓋支帯
,
medial patellar retinaculum
,
機能解剖
,
functional anatomy
pp.5-10
発行日 1993年1月25日
Published Date 1993/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901017
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:内側膝蓋大腿靱帯(以下MPF靱帯)の膝蓋骨外側方向への制動機能とLength patternについて検討した.膝蓋骨の外側方向への制動機能は,膝蓋骨に1kgfの外方負荷を加え膝蓋大腿関節内側支持機構を順次切離し,そのつど膝関節各屈曲角度における膝蓋骨軸射X線撮影を行い,膝蓋骨外方偏位度を計測することにより分析した.その結果,MPF靱帯は単独で十分な膝蓋骨外側方向への制動機能があることが判明した.MPF靱帯の膝蓋骨付着部中央部と大腿骨付着部中央部および周辺4点を計測点として選び,それぞれの2点間距離を膝関節伸展0°から屈曲135°の範囲で計測した.MPF靱帯の膝蓋骨・大腿骨付着部中央部2点間距離計測は,屈曲90°以上で距離減少が大きくなるが,0~90°の範囲で2点間距離の最大最小値の差は2.9±1.1mmと小さかった.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.