増大号特集 できる整形外科医になる! 臨床力UP,整形外科診療のコツとエッセンス
1章 診断
病理依頼書の書き方と病理診断
野島 孝之
1
Takayuki NOJIMA
1
1金沢大学附属病院整形外科・病理部
1Department of Orthopaedic Surgery and Pathology, Kanazawa University Hospital
pp.485-489
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202625
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Point!
●臨床診断は漠然としたものではなく,医局内で討論された具体的な診断を書く.例;単に骨腫瘍や軟部腫瘍とせず,「骨巨細胞腫疑い」「神経鞘腫」など
●生検の既往がある場合,病理番号を記載する.他院で生検された場合は他院の病理報告書を添付する.他院の病理組織ガラス標本を添付できればベスト
●臨床経過,現症状,既往歴,主な検査結果,採取部位,周囲組織との関係,特に腫瘍は大きさ,色調,硬さ,性状などの記載が必要
●切り出し面,方向,切除断端の大切な症例は別紙にスケッチで面や向きを書き込む.できれば切り出し時に立ち会って病理医と確認する.
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