増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル
疾患編
女性の整形外科関連疾患のみかた
大沢 亜紀
1,2
Aki OSAWA
1,2
1医療法人社団 奏の杜整形外科
2順天堂大学附属浦安病院整形外科
pp.728-731
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202050
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
多くの運動器疾患は生活習慣などの身体の使い方,性ホルモンによる影響を受け,運動器疾患の頻度は疾患により差があり,一般に骨(骨粗鬆症,骨粗鬆症関連骨折),筋肉に関わる疾患(サルコペニア)は女性に多く,脊椎の椎間板変性は男性に多い.関節の弛緩性不安定性に関係すると考えられる膝の靱帯損傷,腰椎すべり症,外反母趾,扁平足障害はエストロゲンが関与しており女性に多い1).女性の健康は,思春期から性成熟期,更年期,老年期に至るまで生涯にわたりエストロゲンに影響されている.
本稿では女性特有の疾患である女性アスリートの三主徴と,妊婦・授乳婦を診察する上での注意点,妊娠・授乳関連骨粗鬆症について述べる.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.