増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル
疾患編
—腫瘍が疑われる患者のみかた—骨軟部腫瘍
窪田 大介
1
,
髙木 辰哉
1
Daisuke KUBOTA
1
,
Tatsuya TAKAGI
1
1順天堂大学医学部整形外科学教室
pp.705-708
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202046
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整形外科の日常診療では,四肢や体幹にしこり(以下,腫瘤)があるという患者さんにしばしば遭遇する.筆者も骨軟部腫瘍の知識のない若手時代は,ガングリオンや滑液包炎の疑いとして経過観察したことがあった.
このような腫瘤の中にはガングリオンや,血腫,滑液包炎,類表皮囊腫(アテローム)などの非腫瘍性病変も多いが,腫瘍性病変,特に悪性骨軟部腫瘍がありうることを忘れてはならない.日常の診療でも,常に悪性骨軟部腫瘍である可能性を考えて対処すべきである.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年5月まで)。
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