Japanese
English
症例報告
第5趾基節骨,中足骨の骨切除と抗菌薬含有生体活性セラミック充填により切断術を回避できた足部骨髄炎の1例
Successful Treatment for Osteomyelitis of the Foot Using Antibiotics Contained Bioceramics : Case Report
廣田 智也
1
,
村田 泰章
1
,
伊藤 匡史
1
,
加藤 義治
1
Tomoya HIROTA
1
,
Yasuaki MURATA
1
,
Masafumi ITO
1
,
Yoshiharu KATO
1
1東京女子医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
骨髄炎
,
osteomyelitis
,
糖尿病
,
diabetes
,
生体活性セラミック
,
bioceramics
Keyword:
骨髄炎
,
osteomyelitis
,
糖尿病
,
diabetes
,
生体活性セラミック
,
bioceramics
pp.1173-1176
発行日 2016年12月25日
Published Date 2016/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200706
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症例は52歳男性で,左鶏眼から感染し第5趾基部骨髄炎の診断で治療目的に紹介され受診した.第5趾基部骨髄炎に対し,切断術の適応と考えられたが,患者の意向を入れ,患肢を温存すべく,基節骨切除術と中足骨部分切除術および抗菌薬含有生体活性セラミック充填を術式として選択した.術後,抗菌薬の点滴投与を12日間行い,内服薬に切り替えた.創部に感染などの問題なく退院となった.本症例は,既往に反対側である右足に糖尿病性壊疽があり,難治性の病変である.骨融解が左第5趾中足骨,基節骨まで進行し,切断が必要と考えられたが,抗菌薬含有生体活性セラミック充填が功を奏した.
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