Monoportal posterior lumbar interbody fusionの10年成績

Ten-year Follow-up Surgical Outcomes of Monoportal Posterior Lumbar Interbody Fusion

　背景：腰椎変性疾患に対する後方経路腰椎椎体間固定術(posterior lumbar interbody fusion，PLIF)の長期成績の報告は少ない．

　対象と方法：当科で施行したmonoportal PLIFの10年成績を調査した．

　結果：単椎間固定術の成績は良好であった．多椎間固定術に及んだ例では，生理的腰椎前弯の保持は困難であり，経時的に腰椎前弯が減少する傾向にあった．隣接椎間障害により保存的および手術的治療を要した症例は約30%に及んでいた．

　まとめ：腰椎固定術を選択する場合，脊柱アライメントの変化や隣接椎間障害を念頭に置き，長期的経過観察が必要である．