連載 小児の整形外科疾患をどう診るか?―実際にあった家族からの相談事例に答えて・21
成長痛
亀ヶ谷 真琴
1
1千葉県こども病院整形外科
pp.70-71
発行日 2009年1月25日
Published Date 2009/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101440
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相談例「成長痛」
8歳の男の子の足の痛みについて質問します.
8歳の男の子ですが,2カ月ほど前からか足を少しひきずって歩くことがあり,本人に聞くと足が痛いといいます.常にではなく,またひねったりしたわけでもないようです.その以前より親の目から見て走り方がおかしく見えたので,某国立病院整形外科を受診し,腰や足など7カ所レントゲンをとった結果,骨に異常はなく整形側から原因はみあたらないといわれ,気になるのならあとは小児科でと言われました.
幼稚園の頃から歩き方がすこしおかしく,園の行事で2キロほど歩いたときなど,翌日から3日ほど筋肉痛でまともに歩けなくなったこともありました.また,ひざの痛みはよく訴え,心配になり血液検査なども受けましたが異常はなく,成長痛だろうと言われました.
幼稚園のころはまだ成長段階なのかと思っていましたが,8歳になった今も症状があることから,今後もっと悪くなっていくのではないかと心配になります.
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