境界領域/知っておきたい
Electrochemotherapy
石川 朗
1
1山形大学医学部整形外科
pp.1522-1524
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100891
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【はじめに】
遺伝子工学上,パルス状高電圧が細胞膜に可逆性の細孔を形成する特性は,DNAを細胞内に取込む遺伝子導入法の1つとして既に確立され,electroporation5)(電気穿孔)法と呼ばれている.電気穿孔の応用として充実性腫瘍の治療を目的に腫瘍局所への荷電と,ブレオマイシンのような細胞毒性があり非透過性の薬剤を併用して抗癌剤を高濃度に細胞内移入させる癌化学療法を,electrochemotherapy3)(電撃化学療法)と呼ぶ.本章では,用いられる荷電の特徴を紹介しブレオマイシンを併用した電撃化学療法の理論的背景について紹介する.
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