巻頭言
第19回日本整形外科学会基礎学術集会を主催するにあたって
菊地 臣一
1
Shin-ichi KIKUCHI
1
1福島県立医科大学整形外科学
pp.1030-1031
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100512
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第19回日整会基礎学術集会の開催にあたり,ご挨拶と学会への抱負を述べます.本学会の会期は,平成16年10月21日(木)と22日(金)の2日間,東京・新高輪プリンスホテルを会場に開催されます.引き続いて,23日の土曜日に「EBMが明らかにした心身一如」をテーマに,福島市で市民公開講座を予定しています.
臨床現場と基礎医学との関係は,最近,著しく変貌を遂げています.臨床の立場から基礎的研究をみると,基礎と臨床との距離はますます縮まり,患者の説明,あるいは診断や治療を進めていくうえで,基礎的知識の理解と把握が必須になってきています.同時に,臨床医が基礎的研究の成果や知識を理解することは,必ずしも容易ではなくなっているほどに細分化が進んでいます.このような時代背景を考えると,今後のわれわれ整形外科医の採るべき道は,わが国の整形外科の特徴を活かすことだと確信します.
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