Japanese
English
誌上シンポジウム 前腕回旋障害の病態と治療
前腕骨変形と回旋障害の病態―実験的・臨床的研究
Experimental and Clinical Study of the Limitation of Forearm Rotation with Reference to Forearm Deformity
石突 正文
1
Masafumi Ishizuki
1
1土浦協同病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tsuchiura Kyodo Hospital
キーワード:
forearm rotation
,
前腕回旋
,
forearm deformity
,
前腕変形
Keyword:
forearm rotation
,
前腕回旋
,
forearm deformity
,
前腕変形
pp.133-138
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100041
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骨靱帯標本を用いて前腕骨に掌屈あるいは背屈方向に変形を実験的に作成し,変形の強さと方向により前腕の回旋障害がどの程度起きるかを分析した.次いで臨床例で前腕骨に変形が残った症例の回旋障害の程度を検討した.実験結果と臨床例は比較的よく相関した.すなわち,10°程度の変形ではほとんど回旋障害は起こらず,20°以上の変形では回旋障害が起きる可能性がある.また,掌屈変形でも背屈変形でも回外制限より回内制限が起きやすい傾向があった.この実験結果を参考にすれば,ある程度の前腕回旋障害が予測でき,転位がある前腕骨折の治療法を決定する際に有益と考えられる.
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