増刊号 2024年最新版 外科局所解剖全図—ランドマークの出し方と損傷回避法
Ⅱ.下部消化管
直腸間膜全切除(TME)に必要な局所解剖
坂本 貴志
1
,
山口 智弘
1
,
甲津 卓実
1
,
野口 竜剛
1
,
松井 信平
1
,
向井 俊貴
1
,
秋吉 高志
1
,
福長 洋介
1
Takashi SAKAMOTO
1
1がん研有明病院 大腸外科
pp.136-141
発行日 2024年10月22日
Published Date 2024/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214699
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POINT
●直腸後壁には直腸固有筋膜,下腹神経前筋膜,壁側骨盤筋膜の3つの筋膜構造があり,①直腸固有筋膜に沿った層(下腹神経前筋膜腹側),②神経を露出する層(下腹神経前筋膜背側),③神経を切除する層(壁側骨盤筋膜腹側)の3つを症例に応じて選択する.
●直腸固有筋膜に沿って剝離をすることで,自然と下腹神経を覆う下腹神経前筋膜が温存される.
●直腸前壁はDenonvilliers筋膜背側を剝離することで,神経血管束の損傷を回避できる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2029年10月末まで)。
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