特集 直腸癌局所再発に挑む—最新の治療戦略と手術手技
扉
pp.503
発行日 2022年5月20日
Published Date 2022/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213699
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近年,高齢化に伴い直腸癌が増加している.他癌腫と比べても,外科的切除の効果が高い大腸癌であるが,直腸癌手術においては,術後局所再発という大きな問題点を抱えている領域でもある.ひとたび局所再発を起こすと,他の遠隔転移と比べても著しく患者のQOLを損なう場合が多く,そのマネジメントは外科医にとって必要不可欠である.一般に外科的切除のみでの治療成績は悪く,集学的治療が必要となる場合も多いが,一概に局所再発と言っても,再発部位や前治療の影響など多種多様で,その治療方針の選択に難渋することが多い.最近では薬物療法の進歩や重粒子線治療症例の蓄積など,外科的切除以外の治療モダリティの効果やメリット・デメリットについての知識も,外科医がアップデートしておく必要がある.
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