カラーグラフ 胆道疾患の外科病理・6
石灰化胆嚢(Calcified Gallbladder)
武藤 良弘
1
,
甲斐田 和博
1
,
普久原 勉
1
1琉球大学医学部第1外科
pp.13-15
発行日 1986年1月20日
Published Date 1986/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209219
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石灰化胆?とは
壁に高度でかつ広範囲に石灰化(calcification)がみられる胆嚢は,その肉眼像が磁器や陶器に類似するのでporcelain or china gallbladderと呼ばれてきた.しかし,実際の臨床ではこのような典型的症例はむしろ少なく,頸・体・底部のいずれかの一区域に限局する例や二区域に石灰化巣がみられる例が多い(表).石灰化胆嚢(calcified gallbladder)は胆石症症例の約2%に,閉塞性胆嚢症症例の約10%にみられる.
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