Japanese
English
特集 肝硬変合併患者の手術と管理
術後管理の工夫
Postoperative managements in cirrhotics
上山 泰男
1
,
浮草 実
1
,
田中 純次
1
Yasuo KAMIYAMA
1
,
Minoru UKIKUSA
1
,
Junji TANAKA
1
1京都大学医学部第1外科
pp.1525-1530
発行日 1985年11月20日
Published Date 1985/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209175
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
肝硬変合併患者の術後の病態はおのおのの症例,および時期によりことなり,術後の肝のredox state(NAD+/NADH)を血中で反映するケトン体比(acetoacetate/β-hydroxybutyrate比,正常値,糖負荷時0.7以上)の変化として表現される.この低下につれて術後合併症の頻度が増し,0.4以下では多臓器障害に至る,redox stateの低下は肝のみならず,全身性の代謝失調,各臓器の機能障害を包括しているものであり,術後管理の目的はこの低下を防止し,上昇を計ることである.この観点より具体的治療法について述べた.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.