画像診断 What sign?
the "sandwich" sign
佐藤 豊
1
1聖マリアンナ医科大学放射線科
pp.1279
発行日 1984年9月20日
Published Date 1984/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208807
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悪性リンパ腫のstage分類に従来使われてきたリンパ管造影では後腹膜リンパ節の検索は可能であるが,腸間膜リンパ節への進展に関しては試験開腹による所見が必要であつた.一方,非ホジキンリンパ腫の51%,ホジキンリンパ腫の4%に腸間膜リンパ節への進展がみられるといわれ,治療方針の決定にも重要な因子の一つとしてとりあげられている.
"sandwich" signは超音波およびCTにおいて腸間膜リンパ節腫大を示唆する所見で腹腔内にサンドイッチ状の三層構造をもつ腫瘤として観察される.中央の一層は超音波では強い内部エコー(図上矢印)をCTでは脂肪の吸収値を呈し,腸間膜内の脂肪組織と考えられ,その中に腸管膜動・静脈が走行する(図下矢印).前後の二層は超音波では低い内部エコーをもち,CTでは充実性の腫瘤としてみられ腫脹した腸間膜リンパ節そのものと考えられる.
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