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文献抄録
西尾 剛毅
1
,
棚瀬 信太郎
1
1聖路加国際病院外科
pp.90
発行日 1982年1月20日
Published Date 1982/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207871
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腹部膿瘍の治療(手術的ドレナージとCT・超音波ガイド経皮的ドレナージの比較)
Treatment of Abdominal Abscesses;Comparative Evaluation of Operative Drainage versus Percutaneotts Catheter Drainage Gaided by Computed Tomography or Ultrasound / Johnson, W. C., et al.:Ann. Surg., 194:510〜520, 1981.
目的 1976年以降,著者らは経皮的ドレナージを腹部膿瘍の主たる治療法として施行した.経皮的ドレナージと手術的ドレナージとの有効性の差,合併症の率の違いなどを比較した.(Retrospectiveに)
患者の選択と適応 腹腔内・外の感染性液体(グラム染色と培養にて細菌を同定)の貯留が,横隔膜より下で会陰より上に局在するものを腹部膿瘍とする.経皮的ドレナージの適応は,①CTまたはUSで確診された単胞性液体の貯留.②安全な経皮的ルートの存在(腸管その他の臓器損傷のおそれのない事).③外科,放射線科の協同で判断する.④合併症やドレナージが不成功なら直ちに手術を行える環境にあること.⑤全麻下の手術リスクが非常に高い患者(最近の心筋梗塞など).
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