カラーグラフ 内視鏡的色素シリーズ・3
胃癌
鈴木 茂
1
,
村上 平
1
,
橋本 忠美
1
,
長谷川 利弘
1
,
川田 彰得
1
,
鈴木 博孝
1
,
榊原 宣
1
,
遠藤 光夫
1
1東京女了医科大学消化器病センター
pp.446-447
発行日 1979年4月20日
Published Date 1979/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207137
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胃癌内視鏡診断の補助診断手技として色素を用いる方法はすでに古く,多くの業績がみられるが,ここでは最近著しい発展を遂げてきたメチレンブルー染色法による胃癌診断について写真を中心に解説する.
手技はメチレンブルー150mgを封入したカプセルを蛋白分解酵素溶液(プロクターゼ200mg+ガスコン10倍稀釈液30ml)で内視鏡施行2時間半から3時間前に服用させる.最初10分は臥位で時々体位を変換させ,その後内視鏡施行15分前まで自由にさせる.15分前より右側臥位として胃内に貯留せる色素液の排出を促進せしめ,通常の前処置で内視鏡を挿入する.なお,腸上皮化生や小腸粘膜の染色にはこのような準備は必要でなく直接に直視下にメチレンブルー液を撒布すればよい.
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