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第35回日本癌学会総会・第17回日本肺癌学会総会開催さる—関心あつめた2つのシンポジウム/第38回日本臨床外科医学会総会開催さる—注目あつめた"大腸癌"に関する3つのシンポジウム
pp.1568,1635
発行日 1976年12月20日
Published Date 1976/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206636
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「がんの細胞分化-Epigenetic調節異常としてのがん-」「発癌性と特然変異誘起性との相関,その理論と実際」(癌学会)
"癌"の解明をめぐつて基礎と臨床から多角的なアプローチを試みる日本癌学会と日本肺癌学会の,それぞれ35回総会,17回総会が,さきごろ期を一にして東京で開かれた.癌学会は会員5000余を数えるマンモス学会だけに3日間の会期中800余の演題を消化したハードスケジュールであつたが,今総会の白眉は,対峙する2つの論,すなわち癌発生に関する2つのシンポジウムに尽きるだろう.「がんの細分化—Epigeneticと調節異常としての癌」では,発癌現象を細胞分化という見地から有意な考察を加えられたのを始め,「発癌性と特然変異誘起性との相関,その理論と実際」では,新しい発癌物質のスクリーニング法として脚光を浴びている発癌物質の突然変異誘起性を用いて検索する方法について,理論からtechniqueに至るまで多彩な内容をもつて聴衆に開陳された.
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