海外だより
西ドイツ留学から帰つて—Ferdinand Sauerbruch病院での2年半
中川 自夫
1
1慶応義塾大学医学部外科
pp.1416-1418
発行日 1969年10月20日
Published Date 1969/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204964
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私は昭和41年4月より昭和43年10月までドイッWuppertal市のFerdinand Sauerbruch病院外科でStationsarztとして勤務する機会を与えられ,実際にドイツ人気質ともいえるものに接したので,彼地の第一線病院の実情と彼等の人間性にっいて御紹介したいと存じます.
昭和41年4月10日,教室の推薦をうけ彼地へ留学のため胸ふくらむ思いで,羽田を飛び立つたのでした.正直申して,この希望にみちた夢がドイツに着いて早々言葉の通じない現実にぶっかって,あたかも聾唖の苦しみを背負つて修業が始まつたのでありました.
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