Japanese
English
消化器外科症例集 症例
胃の変形平滑筋芽細胞腫の1例
A case report of bizarre leiomyoblastoma of the stomach
馬場 正三
1
,
中山 祐
1
,
桑野 研司
1
,
小坂 昭夫
1
,
小出 紀
2
Shôzô BABA
1
1済生会中央病院外科
2済生会中央病院病理
pp.952-955
発行日 1969年7月20日
Published Date 1969/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204893
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1960年Martin等1)が胃の特異な間葉性腫瘍の6例を初めて報告し,1962年に到りStout2)は胃肉腫,胃平滑筋腫等の診断困難例として彼の下に送られた症例中から特徴ある病理所見を有する一群(69例)に"Bizarre Leio-myoblastoma of the Stomach"(胃の変形平滑筋芽細胞腫)と命名した.
彼は肉眼的所見が平滑筋腫瘍と同様であること,いわゆる平滑筋芽細胞が混在することから平滑筋原性を強調し,更に生物学的性格としてmalignant potentialは認められるが,それを滅多に現わして来ないものという考えに立つてLeiomyoblastomaなる命名を提唱し,腫瘍細胞の主体を占めるものが通常の平滑筋細胞と類似が乏しいことよりBizarre Leiomyoblastomaと呼んで組織所見を表現しようとしている.
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