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特集 イレウスの治療—その困難な問題点
救急手術の方針をたてる場合どうするか
How to make adecision upon emergency
佐藤 博
1
Hiroshi SATO
1
1千葉大学医学部
pp.1378-1380
発行日 1967年10月20日
Published Date 1967/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204418
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はじめに
イレウスは,われわれは外科医にとつては,いわゆる救急腹部症の一つとして,診断ならびに治療について,その適確性と迅速性を要求される.重要な疾患の一つである,したがつて,イレウスの原因や,部位による差異ならびに,経過,予後などにつき,あらかじめ正しい知識をもつて,患者に応待する必要があろう,しかし一方において,原因が異なつていても,終局的には,同じ,症状が現われてくる場合もあり,他方同じ単一の原因でもその経過中刻々と症状が変つてくるものもあり.イレウスの診断については,なかなか複雑な要素が含まれている.したがつてその治療についても画一的なものでこと足りるわけにもゆかず,われわれが手術を行なう場合,その診断と,手術の時期と,手術の方法をいかにするかということは,非常に重要な問題となろう.
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