FOCUS
ぜひ知ってほしい「神経因性骨盤臓器症候群」(NIS)
高野 正博
1
Masahiro TAKANO
1
1大腸肛門病センター高野病院
pp.104-109
発行日 2012年1月20日
Published Date 2012/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103918
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はじめに
まだあまり知られていない「神経因性骨盤臓器症候群」(neurogenic intrapelvic syndrome:NIS)と呼ばれる病態がある.日常よくみられる肛門痛や腹部症状などを訴えるが,器質疾患もなく,原因不明の症状が続く.NISは肛門痛,括約不全,排便障害,腹部症状,腰椎症状の5つからなる症候群である.骨盤臓器を支配する神経の障害であり,近年増加している.
本稿では,この病態や治療法を解説する.
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