ひとやすみ・53
手術患者さんへのプレゼント
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.1562
発行日 2009年11月20日
Published Date 2009/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102869
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- 文献概要
人はささやかでもプレゼントをいただくと嬉しく思うものである.そこで私は,手術を受けた患者さんにプレゼントをあげることにしている.手術の記念品として切除した標本の写真を,しかも胆石例では結石付きである.
かつて,摘出した結石はすべて病理室に保管していた.そして,いつかは結石の成分分析などの臨床研究をしようと思っていたが,日々の診療の忙しさに放置していた.年に250例ほど胆石の手術を行うと膨大な標本数になった.ついに,管理をする検査技師さんから「保管場所が狭いため何とかしてください」と懇願された.そこで,講演などで提示するために必要な典型的な石や珍しい石を除き,廃棄することにした.また,それ以後からは,摘出した結石を透明なケースに入れて患者さんにあげることにした.
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