外科診療に潜むピットフォール―トラブル回避のためのリスクマネジメント講座・6
切除,再建,吻合……あれっ!?
山本 貴章
1
Takaaki YAMAMOTO
1
1東京海上日動メディカルサービス株式会社
pp.1249-1252
発行日 2008年9月20日
Published Date 2008/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102264
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外科手術ではひとつひとつの手技を迅速かつ慎重に積み重ねていくことが要求されますので,十分に修練を積んだ外科医による執刀もしくは指導が必要です.しかし,十分に経験を積んで熟練した医師やチームによる手術であっても,ちょっとした注意不足や緊張感の欠如からとんでもない結果につながってしまうことがあります.
また,近年急速に普及している腹腔鏡下手術は低侵襲の優れた術式として様々な手術に適応が広がり,難易度の高い手術も腹腔鏡下に行われるようになりました.一方で開腹手術と比較すると,その視野確保の難しさや術者の触覚には劣ることから,手術の難易度は高くなり,それに伴って様々な事故も報告されています.
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