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特集 外科における重症感染症とその対策
外科領域における深在性真菌症とその対応
Strategy for the treatment of fungal infections in the critically ill surgical patients
竹末 芳生
1
,
大毛 宏喜
1
,
今村 裕司
1
,
村上 義明
1
,
横山 隆
2
Takesue Yoshio
1
1広島大学大学院病態制御医科学講座外科
2広島大学大学院病態制御医科学講座総合診療部
キーワード:
真菌
,
カンジダ
,
pre-emptive therapy
Keyword:
真菌
,
カンジダ
,
pre-emptive therapy
pp.61-66
発行日 2003年1月20日
Published Date 2003/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101304
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要旨:外科領域では疑診のまま治療が行われることが多い.その適切な開始基準がないことが第一の問題点である.その場合,日本では血清学的診断を,欧米では全身のカンジダ属によるcolonizationの程度をもとに治療が開始されるが,両者を併用したストラテジーを講じることにより精度の高いpre-emptive therapyが可能になると考える.第二の問題点として,non-albicans Candidaの増加が挙げられる.この真菌は,外科領域で常用されるfluconazoleに感受性が低いことが報告されている.新規抗真菌薬はこれらにも良好な感受性を示し,今後の適応について検討が必要である.
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