特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅸ.乳幼児の外来外科疾患
126.慢性便秘
渡辺 宏治
1
Koji WATANABE
1
1総合太田病院小児外科
pp.372-373
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100902
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疾患の概念
正常児での排便回数は生後1週間以内では1日平均4回,4歳までは平均1日1回で全体の96%は週3回以上といわれている.便秘症の定義は難しいが,一般的には排便活動が週に2回以下の場合やそれ以上の排便があっても排便に伴う腹痛,著明な便の貯留とそれによる便汚染がみられる場合は慢性便秘と考えて良い.便秘症は小児科外来受診者の0.3~8%を占めており,このうち器質的疾患によるものは約5%で,残り95%は機能的なものと考えられている.
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