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あとがき
S. N.
pp.616
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201493
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▶「……だいたい骨組のできあがつた時期以後にその科目の勉強をはじめた我々にとつてはとかく先人の拓いてくれた道がすでにあるのであるから,当然のようにその道を利用し,その道を先人がいかに苦しんで拓いたかを忘れ勝ちとなり,たまたま自分の研究で多少ともいい結果がでると,自分自身の力のみを過信し,鬼の首でもとつたように得意になつて,その前段階の仕事を軽視さえすることがあるがこれは思わざるもはなはだしいものがある。……」(中田瑞穂名誉教授の「脳外科の昔話」の終りにより)
▶「……いざ実際に職についてやつてみまとすと,なかなかたいへんな職務でございます。学問が進歩してゆくにはどうしてもよく考えること,meditationということがまず最初に必要だと存じますが,ゆつくり考えているひまがない。……」(清水健太郎教授の最終講義より)
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