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Medical Literature Abstructs
pp.320-321
発行日 1952年9月1日
Published Date 1952/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200308
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Ophthalmoplegia internuclearis anterior without a lesion of the posterior longitudinal bundle.
M. J. Madonick,M. D. New York.
Arch. of NeuroL and Psychiat. 66:P. 338〜345 1951
前核間眼筋麻痺に就て今まで20例の報告がある。そしてBruce以下多くの研究者は輻輳は正常に維持された外側凝視の麻痺を記載し,剖見により橋の腫瘍,或いは結核腫のために内側縱束がおかされ,外旋神經核,或いは滑車神經核が破壞されていることもあるが,動眼神經核はどの症例も正常であると記している。その内でFre-eman (1922)は橋のグリオームで左側の内側縱束が著しく破壞された例で,左方凝視の完全麻痺をくわしく述べ,Spillerはこの眼筋障碍を内側縱束の損傷に歸した。
著者は20歳のニグロで,外側凝視麻痺があつて脊髄液壓650mm以上を示した症例で,レントゲン氣腦撮影により,左右側腦室と第三腦室の擴張を認め,後腦腔の腫瘍,或いは結核腫と診斷し,手術の結果,左小腦半球の腫瘍が腦幹を壓迫していた。
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