Drop attack様四肢脱力で発症し，入院後急激な意識障害を呈し死亡した74歳女性

A Lethal Case of 74-year-old Female Who Revealed the Tetraplegia-like Drop Attack, Presented the Rapid Consciousness Disturbance after Hospitalization

第46回CCN：神経疾患の診断と治療

2002年11月29日　於：アルカディア市ヶ谷

司会：　大友英一（浴風会病院）

世話人：大友英一，木下真男，岩田　誠

症例呈示

患　者　74歳，女性

主　訴　四肢脱力発作

既往歴　36歳・42歳時；子宮筋腫手術（42歳時に摘出），64歳時；頸椎症，67歳時；抑うつ状態となり内服治療

現病歴　平成4年6月頃より原因のはっきりしない食思不振，意欲低下が出現していた。7月17日午前11時頃起床し，ベッドから立ち上がろうとした際に突然四肢の脱力が出現し転倒した。約10分間ほどは全く動けなかったが，その間に意識障害は認めなかった。

その後，自力で這って電話にて救急要請を行い，救急車にて当院へ搬送され，精査加療の目的で当院緊急入院となった。