Japanese
English
Neurological CPC・110
紅斑,発熱,消化管出血に引き続いて左片麻痺を発症した症例
A case of left hemiplegia following erythema, fever, and gastrointestinal bleeding
阿久津 昌子
1
,
藤岡 俊樹
3
,
栗原 照幸
1
,
大原関 利章
2
,
高橋 啓
2
1東邦大学医学部大橋病院神経内科
2東邦大学医学部大橋病院病院病理部
3東邦大学医学部大森病院神経内科
キーワード:
polyarteritis nodosa
,
central nervous system involvement
,
colon ulcer
,
erythema nodosum
Keyword:
polyarteritis nodosa
,
central nervous system involvement
,
colon ulcer
,
erythema nodosum
pp.265-274
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100264
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症例呈示
患 者 42歳,男性(水中テレビカメラマン)
主 訴 左上下肢脱力
既往歴 1986年9月 虫垂炎手術
家族歴 特記すべきことなし。
生活歴 飲酒:ビール1缶/day
現病歴
1986年4月より発熱,多関節痛,四肢に有痛性の結節性紅斑,皮膚潰瘍が出現し,皮膚生検(後出)を行った。1998年1月,10月,大腸潰瘍のため当科に入院し,ステロイド投与で症状は改善した。1999年7月1日,大腸潰瘍再燃のため再入院し,プレドニゾロン(PSL)60mg投与で症状は改善した。以後外来にてPSL 27.5mgまで減量されていたが,8月18日,38℃の発熱があり,翌日には解熱したが,その頃より時折意味不明のことを言うようになった。同時期より歩行時にふらつくようになり,8月31日当科外来を受診し,左上下肢に脱力が認められ入院となった。
入院時現症(表1)
神経学的所見(表2)
検査所見(表3)
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