Japanese
English
短報
Fluvoxamineが有効であった疼痛性障害の4自験例
Four Cases of Pain Disorder Responding to Fluvoxamine
佐々木 恵美
1
,
鈴木 利人
1
Megumi SASAKI
1
,
Toshihito SUZUKI
1
1筑波大学臨床医学系精神医学
1Department of Psychiatry, Institute of Clinical Medicine, University of Tsukuba
キーワード:
Pain disorder
,
Fluvoxamine
,
SSRI
Keyword:
Pain disorder
,
Fluvoxamine
,
SSRI
pp.763-765
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405905076
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臨床的に著しい苦痛やさまざまな機能障害を伴う疹痛性障害は,精神科臨床の場でしばしば経験される。その治療には,従来心理的アプローチのほかamitriptylineなど三環系抗うつ薬が用いられているが,治療に反応せず慢性に経過する例も多い。一方,諸外国では選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が慢性疼痛に有効であるとする報告が散見されている1〜5)。国内ではSSRIが近年臨床の場に登場しているが,同様の報告はみられていない。今回我々はfluvoxamineが著効した疼痺痛性障害4例を経験したので,若干の考察を加え報告する。
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