Japanese
English
特集 記憶障害の臨床
ワーキングメモリーとその障害—アルツハイマー型痴呆とうつ病
Working Memory and its Disorders in Alzheimer Type Dementia and Depression
鹿島 晴雄
1
,
坂村 雄
1
Haruo KASHIMA
1
,
Yu SAKAMURA
1
1慶應義塾大学医学部精神神経科学教室
1Department of Neuropsychiatry, Keio University, School of Medicine
キーワード:
Working memory
,
Frontal lobe
,
Dementia
,
Depression
Keyword:
Working memory
,
Frontal lobe
,
Dementia
,
Depression
pp.23-28
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904687
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ワーキングメモリー(working memory)は神経心理学において現在,大きな関心を集めている概念である。本稿では,まずワーキングメモリーに関する認知心理学的な背景を述べ,次いでアルツハイマー型痴呆(以下AD)とうつ病におけるワーキングメモリーの障害に関する研究を紹介する。精神分裂病のワーキングメモリーの障害に関しては近年極めて多くの報告がなされており,さらに誌面の関係もあり本稿では取り上げなかった。精神分裂病のワーキングメモリーに関しては文献19,20,27とその引用文献を参照いただきたい。
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