Japanese
English
研究と報告
通院分裂病患者の生活安定のための生き方について
The Self-control of Schizophrenics for a Stable Social Life
三浦 弘史
1
Hirofumi MIURA
1
1菊陽病院
1Kikuyo Hospital
キーワード:
Self-control
,
Schizophrenics
,
Stable social life
,
Psychiatric outreach service
Keyword:
Self-control
,
Schizophrenics
,
Stable social life
,
Psychiatric outreach service
pp.139-147
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904268
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【抄録】社会生活を安定させるために分裂病患者自身が行っている工夫や実際の生活ぶりを調査するため,当院で定期的に訪問看護をしている通院患者30例を筆者が訪問し,本人に直接インタビューした。その結果,患者は賦活再燃を避けるために発病エピソード自体を隠蔽しようと努力していることがわかった。将来と過去を封印し,現在の平穏な生活を少しでも長く維持しようとする慎重さがみられた。しかし,それは決して潤いのない無味乾燥的な生活ではなく,それぞれに生活の中でオアシス的時空間を持っていた。この防衛的側面と積極的側面をどう支持していくかが,普及している訪問看護の新しい視点になることを考察した。
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