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私のカルテから
精神科・神経科領域の診療におけるインターネットの利用
Clinical Use of Internet in Psychiatric Field
布施 泰子
1
Yasko FUSE
1
1布施クリニック
1Fuse Clinic
pp.464-465
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902634
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はじめに
インターネットの普及に伴い,アメリカの精神療法の雑誌には,AVの技術を駆使して,リアルタイムで映像と音声を介してセラピーを行っているという例が紹介されていた1)。これは特殊な例として,ごく普通の設備でも,日常の診療の中で,インターネットをさまざまな形で活用していくことが可能であろう。一方で,我々専門家は,インターネットの限界や危険性,注意点にも留意していなければならない。これはどの領域の医療従事者にも言えることであるが,関与するプライバシーの性質を考えると,特に精神科・神経科領域において重要である。
筆者は,東京都内に無床の神経科クリニックを開いている医師である。決してコンピューターに詳しいわけではなく,ごく平均的なユーザーのひとりであるが,自分がインターネットをどのように利用しているかについて紹介したい。インターネットに興味のある方々に,さらなる利用の可能性とリスクについて考えていただくきっかけになればと思う。
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