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研究と報告
「こころの健康ドック」—地域住民か気軽にこころの健康相談ができるシステム作りを目指して
“Mental Health Dock”: Trials to establish an open system to which the community people can access for mental health services
本多 正喜
1
,
浅見 隆康
1
,
武井 満
1
,
大島 茂
2
,
鈴木 庄亮
3
Masaki HONDA
1
,
Takayasu ASAMI
1
,
Mitsuru TAKEI
1
,
Shigeru OSHIMA
2
,
Shosuke SUZUKI
3
1群馬県立精神医療センター
2群馬県立循環器病センター
3群馬大学医学部公衆衛生学教室
1Gunma Prefectural Psychiatric Medical Center
2Gunma Prefectural Cardiovascular Center
3Department of Public Health, Gunma University School of Medicine
キーワード:
Mental health service
,
Community people
,
“Mental Health Dock”
,
THI
,
Counseling
Keyword:
Mental health service
,
Community people
,
“Mental Health Dock”
,
THI
,
Counseling
pp.1187-1194
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902321
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【抄録】 我々は精神保健では予防が重要と考え,地域住民が気軽に専門家に相談できるシステム作りを模索して,関係機関と連携して「こころの健康ドック」と名づけた事業を試行した。まず質問紙健康調査票THIを用いて人間ドック受診者をスクリーニングし,独自の基準で「こころの健康ドック」を受けることが必要とされた者のうち,希望した者に精神科医が面接相談を行った。実際に相談を受けると,予想に反して精神症状に関する訴えは少なく,むしろ職場での人間関係や家族に関する内容が多く寄せられ,相談してきた者はこの事業の目的と実施に賛同していた。ただ今回の実施方法には限界も見いだされ,それらについては今後の課題と考えている。
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