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短報
リスペリドンが奏効した遅発性パラフレニーの3例
Risperidone Treatment for Late Paraphrenia
高橋 恵
1
,
桂城 俊夫
1
,
小野瀬 雅也
2
,
井関 栄三
1
,
小阪 憲司
1
Megumi TAKAHASHI
1
,
Toshio KATSURAGI
1
,
Masaya ONOSE
2
,
Eizou ISEKI
1
,
Kenji KOSAKA
1
1横浜市立大学医学部精神医学講座
2横浜舞岡病院
1Department of Psychiatry, Yokohama City University School of Medicine
2Yokohama Maioka Hospital
キーワード:
Risperidone
,
Presenile psychosis
,
Late paraphrenia
Keyword:
Risperidone
,
Presenile psychosis
,
Late paraphrenia
pp.71-74
発行日 2000年1月15日
Published Date 2000/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902148
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遅発性パラフレニーは,操作的診断基準の導入とともに精神分裂病や妄想性障害に組み入れられていたが,近年疾患単位として再び注目を集めつつある1)。遅発性パラフレニーでは,抗精神病薬に副作用を来しやすく,妄想のコントロールが難しいことが多い。セロトニン/ドパミン・アンタゴニストであるリスペリドンは過鎮静や錐体外路系の副作用を起こしにくい抗精神病薬として使用されるようになってきたが,初老期から老年期精神障害者に使用した報告は本邦にはほとんどない。今回我々は,リスペリドンが奏効した3例の遅発性パラフレニーを経験したので若干の考察を加えて報告する。
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