増大号特集 精神科診療における臨床評価尺度・検査を極める—エキスパートによる実践的活用法
Ⅲ章 臨床場面別の活用法
周産期メンタルヘルス診療における評価尺度・検査の活用手順
佐藤 昌司
1
1大分県立病院
キーワード:
うつ病
,
不安障害
,
Generalized Anxiety Disorder-7
,
GAD-7
,
GAD-2
,
エジンバラ産後うつ病自己評価票
,
EPDS
Keyword:
うつ病
,
不安障害
,
Generalized Anxiety Disorder-7
,
GAD-7
,
GAD-2
,
エジンバラ産後うつ病自己評価票
,
EPDS
pp.674-678
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207287
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はじめに
従来,妊産婦の精神障害は主として産後うつ病をはじめとした産褥期に特に留意すべきとの概念が述べられてきたが,現在では,妊婦健康診査から産科入院時,さらには産褥期にわたって,身体面のみならず精神衛生面(メンタルヘルス)にも十分に留意した周産期管理を行うべきとの考え方が広がっている。本稿では,周産期領域において実際に精神的ハイリスク症例を抽出する立場となる産婦人科医師あるいは助産師を対象とした『産婦人科診療ガイドライン産科編2023』(GL2023)におけるClinical Question(CQ) & Answer(A)に沿って,周産期メンタルヘルス診療における評価尺度の活用のあり方について概説する。
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