Japanese
English
特集 認知症診療の新潮流—近未来の認知症診療に向けて
認知症診療における脳波検査の新たな役割への期待
Expectations for a New Role of Electroencephalography in Medical Practice for Dementia
畑 真弘
1
,
宮﨑 友希
1
,
池田 学
1
Masahiro Hata
1
,
Yuki Miyazaki
1
,
Manabu Ikeda
1
1大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室
1Department of Psychiatry, Osaka University Graduate School of Medicine, Osaka, Japan
キーワード:
脳波
,
electroencephalography
,
認知症
,
dementia
,
アルツハイマー病
,
Alzheimer's disease
,
レビー小体型認知症
,
dementia with Lewy bodies
,
深層学習
,
deep learning
Keyword:
脳波
,
electroencephalography
,
認知症
,
dementia
,
アルツハイマー病
,
Alzheimer's disease
,
レビー小体型認知症
,
dementia with Lewy bodies
,
深層学習
,
deep learning
pp.885-891
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206677
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録 増加を続ける認知症患者に対して,専門医が不足している地域の高齢者や,コロナ禍での外出制限や,身体的な問題で病院を受診できない施設入所中の高齢者などに対して,簡便で安価で高精度な認知症疾患のスクリーニング検査が必要とされている。脳波は非侵襲,低コスト,アクセスのしやすさ,脳の神経活動への鋭敏さから,認知症診療で期待されるバイオマーカーの1つである。本稿では,認知症疾患に関するこれまでの神経生理学的な知見や,脳波データに機械学習や深層学習を適応した自動解析の試み,手軽に測定できるパッチ式脳波計を用いた取り組みを紹介する。これらの新しい技術を駆使することで,認知症疾患のスクリーニング検査への活用など脳波検査の新たな役割が期待される。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.