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特集 精神科におけるオンライン診療
遠隔神経心理検査の可能性
Feasibility of Remote Neuropsychological Assessment
飯干 紀代子
1
Kiyoko Iiboshi
1
1志學館大学人間関係学部心理臨床学科
1Department of Clinical Psychology, Faculty of Human Relations, Shigakukan University, Kagoshima, Japan
キーワード:
神経心理検査
,
neuropsychological tests
,
遠隔
,
remote
,
信頼性
,
validity
,
満足度
,
feasibility
Keyword:
神経心理検査
,
neuropsychological tests
,
遠隔
,
remote
,
信頼性
,
validity
,
満足度
,
feasibility
pp.175-185
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206556
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抄録 神経心理検査とは,注意,記憶,言語,視空間,遂行などの能力を測るテストであり,高次脳機能の十分な知識と熟達した検査技能を併せ持つ専門家が行う必要があるが,対象者の多さに比して数が不足している。このアンバランスを解決する1つの方法が,遠隔技術を用いた検査の実施である。新型コロナウイルスの感染拡大により医療機関などの受診に制限が生じている現状において,その意義はさらに高まったと言える。本稿では,①テレビ会議システムを用いて高齢者に行う神経心理検査について,自験例を含め,validityとfeasibilityを概観し,②具体的な実施方法と留意点を紹介した上で,③私たちが現在行っている一般的なweb会議システムを用いた試行を紹介しながら,今後の方向性と課題を述べた。
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