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特集 サイコオンコロジー
コミュニケーション—現状と課題
The Current Situation and Issues of Communication between Patient and Medical Staff in Oncology
藤森 麻衣子
1,2
Maiko Fujimori
1,2
1国立研究開発法人 国立がん研究センター社会と健康研究センターコホート連携研究部連携推進研究室
2国立研究開発法人 国立がん研究センター健康支援研究部
1Division of Cohort Consortium Research, Epidemiology and Prevention Group, National Cancer Center, Tokyo, Japan
2Division of Health Care Research, QOL Research Group, Center for Public Health Sciences, National Cancer Center, Tokyo, Japan
キーワード:
Communication
,
Bad news
,
Empathy
,
Communication skills training
,
Question asking prompt list
Keyword:
Communication
,
Bad news
,
Empathy
,
Communication skills training
,
Question asking prompt list
pp.495-500
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205594
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患者-医師間のコミュニケーションの重要性
コミュニケーションとは,社会生活を営む人間間での,言語・文字その他視覚・聴覚に訴えるものを媒介として行われる知覚・感情・思考の伝達(言語的コミュニケーション)であり,また動物個体間での身振りや音声・匂いなどによる情報の伝達(非言語的コミュニケーション)である13)。医療におけるコミュニケーションにおいては,患者や家族から言語的に症状を聴取したり,医療情報を伝えるなどの言語的コミュニケーションに加え,表情や身振りなどから病状を認識したり,気持ちを汲み取るなど,非言語的コミュニケーションも重要である。
インフォームドコンセントを前提とする医療においては,患者に対して心身の状態と検査や治療といったこれから行われる医療行為について十分説明を行い,きちんと理解したことを確認し,患者自らの自由意思に基づいて医療者と合意が求められる。
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