連載 精神科の戦後史・6
精神科七者懇談会の発足と活動について
小島 卓也
1
1大宮厚生病院
pp.585-590
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204956
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はじめに
七者懇談会は日本精神神経学会,精神医学講座担当者会議,国立精神療養所院長協議会(現,国立精神医療施設長協議会),全国自治体病院協議会,日本精神科病院協会,日本精神神経科診療所協会,日本総合病院精神医学会の七つの団体が集まって,精神科に関連する種々の情報を集め,問題を討議し,必要に応じて提言書・要望書を作成し,行政に働きかけてきた。
七者懇談会がどのような経緯で発足し,どのようなことを行ってきたかについて資料をもとに振り返ってみたい。当番団体が持ち回りで事務局を務めるため資料が散逸し,1990年から1996年にかけて七者懇談会総会の議事録が掲載されていた日精協誌,1990年の日本精神神経学会の理事会・医療問題委員会の議事録を中心にし,現在の委員会の各委員長に協力いただいて情報を収集した。
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