Japanese
English
研究と報告
MOD-20(teciptiline maleate)とmianserinの抗うつ効果に関する二重盲検比較試験
Clinical Evaluation of MOD-20 (teciptiline maleate) on Antidepressant Effects using Double Blind Comparative Technique with Mianserin
小林 義康
1
,
小林 亮三
2
,
小野寺 勇夫
3
,
伊藤 公一
4
,
高橋 三郎
5
,
千葉 達雄
6
Yoshiyasu Kobayashi
1
,
Ryozo Kobayashi
2
,
Isao Onodera
3
,
Koichi Ito
4
,
Saburo Takahashi
5
,
Tatsuo Chiba
6
1市立小樽第二病院
2国立札幌病院
3岡本病院
4札幌花園病院
5旭川医科大学医学部附属病院
6北海道大学医学部附属病院
1Municipal Second Hospital Otaru
2National Sapporo Hospital
3Okamoto Hospital
4Sapporo Hanazono Hospital
5Asahikawa Medical College
6Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
MOD-20
,
Mianserin
,
Double blind study
,
Depression
Keyword:
MOD-20
,
Mianserin
,
Double blind study
,
Depression
pp.311-328
発行日 1987年3月15日
Published Date 1987/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204304
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抄録 新規の四環系抗うつ剤MOD-20の各種うつ病,うつ状態に対する臨床的抗うつ効果,安全性および有用性について,mianserinを対照薬とした二重盲検比較試験により検討した。解析対象は各種うつ病,うつ状態の106例(MOD-20群53例,mianserin群53例)であった。
最終全般改善度では両群間に有意差は認められず,各評価時期の全般改善度にも有意差は認められなかった。症状別改善率について,思考抑制と思考内容(自殺)の1週後ではMOD-20群が優れている傾向が認められたが,効果発現時期について両群間に有意差は認められなかった。副作用について,全般安全度では両群間に有意差は認められず,副作用の症状別出現率にも有意差は認められなかった。最終全般改善度と全般安全度を総合した有用度では両群間に有意差は認められなかった。また参考として層別解析を試み,MOD-20とmianserinの臨床効果の特徴を比較した。以上の結果について若干の考察を試みた。
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