Japanese
English
短報
自律訓練法を適用した慢性多汗症の1例
A Case of Chronic Hyperhidrosis Treated with Autogenic Training
坂井 誠
1
,
小坪 大作
1,2
,
武市 昌士
1
,
緒方 良
1,3
Makoto Sakai
1
,
Daisaku Kotsubo
1,2
,
Masashi Takeichi
1
,
Ryo Ogata
1,3
1佐賀医科大学精神医学教室
2現:九州大学医学部神経精神医学教室
3現:大牟田労災病院
1Department of Psychiatry, Saga Medical School
2Department of Neuropsychiatry, Faculty of Medicine, Kyushu University
3Ohmuta Rosai Hospital
pp.1327-1329
発行日 1985年11月15日
Published Date 1985/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204045
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I.はじめに
従来より情動性の多汗症は薬物への反応が一時的であるために治療が困難であり6),心理療法の必要性が主張されている8)。しかし,我々の知り得る限りにおいては治療成功例の報告は極めて少ない2〜5,7)。今回われわれは10年来の情動性多量発汗を訴えた患者に自律訓練法(ATと略す)を適用し,治療が奏効した興味ある症例を経験したので報告する。
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