Japanese
English
短報
Chlormezanone(トランコパール)単剤依存の2症例
Two Cases of Chlormezanone (Trancopal) Dependence
森村 安史
1
,
守田 嘉男
1
,
三好 功峰
1
Yasushi Morimura
1
,
Yoshio Morita
1
,
Koho Miyoshi
1
1兵庫医科大学精神神経科
1Department of Neuro psychiatry, Hyogo College of Medicine
pp.531-534
発行日 1984年5月15日
Published Date 1984/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203764
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I.はじめに
Chlormezanoneは代表的商品名をTrancopalといい比較的容易に入手されうる薬剤である。しかしその依存性については1975年森ら5)の本剤を含む多剤依存の1症例と,1980年林ら1)によって発表された単剤依存1例の詳細な報告が知られているのみである。1981年中央薬事審議会は上記の2症例に加えて,企業体から通報された情報に基づき,chlormezanoneに依存性のあることを発表した。比較的使用範囲が広く容易に購入しやすい本剤に依存性が証明されることの意義は重大であると考えられるので,我々が最近入院加療をする機会を持った2症例を報告し,その依存性について若干の考察を述べる。
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