Japanese
English
研究と報告
精神科リハビリテーション過程における結婚
Marriage in Psychiatric Rehabilitation
河野 恭子
1
Kyoko Kohno
1
1東京都立世田谷リハビリテーションセンター
1Metropolitan Institute for Psychiatric Rehabilitation, Setagaya Rehabilitation Center
キーワード:
Rehabilitation in schizophrenia
,
Marital problem
,
Social learning
Keyword:
Rehabilitation in schizophrenia
,
Marital problem
,
Social learning
pp.1177-1184
発行日 1981年11月15日
Published Date 1981/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203341
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抄録 精神科リハビリテーション場面では,従来何となく避けられてきた結婚問題にふれざるを得ない。当施設開設以来宿泊部門利用者258名中,34名(男12,女22)が結婚し,利用者同士が11組ある。経過は,継続:23,中断:9,死亡:1,不詳:1で,退所し自立後に結婚した18名の中,中断は1名であるのに対して,自立前に結婚した16名の中8名が中断している。社会生活経験は結婚継続のためにも有用である。
家族の援助も得られない人たちなので,われわれが生活全般にかかわり,発端から結婚生活に至るまで,さまざまな援助を行っているが,結婚問題に対する方針を述べ,社会復帰過程における結婚の意義について考察した。離別した場合も,対応如何によって,マイナスに作用していない。結婚問題は避けられないとすれば,リハビリテーションの視点に立って,社会生活経験の機会として捉え,積極的に生かしてゆくべきではないかと考える。
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